日本ヘルサポート学会会員及び賛助会員 各位
「Population Health Management (PHM) メソッド研究部会」発足について(ご案内)
日本ヘルスサポート学会
PHM メソッド研究部会
部会長
Gregg L. Mayer
目黒 昭一郎
欧米におけるPHM(Population Health Management(健康管理・支援))メソッドの評価とそれらの日本における適用可能性についての調査・研究を目的に、日本ヘルスサポ―ト学会の新たな研究部会としてPopulation Health Managementメソッド研究部会」(以下、PHMメソッド研究部会)が設置されることになりました。ご関心のある方々の積極的なご参加をお願いいたします。(なお、本研究部会のご紹介を、学術総会当日、会場にて16:50~17:05まで実施いたします。)
(1)背景
●今日、わが国においては、高齢化社会における医療費抑制を目的に、地域包括ケア・システム、データヘルス計画、「健康経営」、及びコラボヘルスなどの導入と共に、新たなPopulation Health Management(健康管理・支援)メソッド/プログラムが医療及び介護の領域に導入されています。
●これまで特定保健指導やメンタルヘルスのスクリーニングなどのプロセス駆動型のプログラムが導入されてきましたが、これらの新しいPHMメソッド/プログラムは、データに基づいた(date-driven)結果重視型(results-oriented)のICTなどの新たな技術革新の実現とそれらの導入が要請されています。
●欧米の医療保険制度における支払者は、これまで医療費の継続的な増大に直面してきました。こうした状況を打開するために、多くのデータに基づいた結果重視型のPHMメソッド/プログラムを開発することで、これらのニーズに対応してきました。これらのPHMメソッドの多くは科学的に評価/検証され、それらの結果は関連する学術誌などに公表され、当該領域の専門家によってレビューされています。
●日本の医療制度や介護制度の独自性から、これらの欧米における科学的に証明されかつ実績のあるメソッドのすべてが日本で有効であるとは考えられません。また、適用可能性があるメソッドが見いだせた場合でも、実際に適用するためには日本への適応方策を検討する必要があります。しかしながら、これらのメソッドを検討・研究し、適切だと思われるメソッド/プログラムについて適応策を具体的に検討することが、日本において同様なプログラムの開発をゼロからスタートさせるよりも投入資源の面からもより効果的、効率的であると考えます。
(2)計画(案)
●先般実施された日本ヘルスサポート学会理事会において、欧米におけるPHMメソッド/プログラムの評価と日本における適用可能性についての研究をすることを目的に、PHMメソッド研究部会を設置することが決定されました。
●本研究部会は、四半期に一度、ミーティングの開催を予定しています。また、本研究部会はシンポジウムを年に一度開催する予定です。これらのシンポジウムではPHMに関心をもつ多くの方々に、欧米のPHMメソッド/プログラム等の紹介等を実施します。なお、第一回 PHM メソッド研究部会の開催は、今年12月に予定しています。
●本研究部会では、米国のPHM 業界団体(the Population Health Alliance and the Global Business Group on Health)及び日本に支部をもつ米国の関連諸団体、たとえば、PhRMA, ACCJ, ADVAMED, etc.)との連携を検討中です。
●本研究部会の会長は、日米欧諸国にわたる研究となるため
Gregg L. Mayer(Gregg L. Mayer & Company, Inc.) と目黒昭一郎(麗澤大学 経済社会総合研究センター)の二名(日本ヘルスサポート学会 理事)が共同で担当します。
●本研究部会のより効率的、効果的運営の支援をしていただくため、スポンサーを募集しています。ご支援とご協力をお願い申し上げます。
(3)「PHMメソッド研究部会」 会員募集について
● 本研究部会には日本ヘルスサポート学会の会員及び賛助会員であればどなたでも参加していただくことができます。幅の広い専門分野にわたる新たなテクノロジーやビジネス・モデルを評価・研究するため、医療や介護とそれらに関連するさまざまな領域で活躍される方々の参加を期待しています。
● 特に、下記の方々の積極的なご参加をお願いいたします。
・医師等の医療専門家及び医療機関の経営に携わる方々、企業等の健保組合の方々など、現在の医療・介護制度に関連する仕事をされている方々、
・医療関連事業を展開されている医薬品・医療機器企業及び医療に関連する研究所及び調剤薬局などの事業に携わっておられる方々、
・介護サービスの提供と関連する事業に携わっておられる方々
・新たな情報技術(IT)、ソーシャルメディア、モバイル・テクノロジー、データ・ストレッジ、及びデータ解析(データ・アナリティクス)や情報関連事業の支援サービスを提供されている企業の方々、
● 本研究部会に入会をご希望の方は、日本ヘルスサポート学会 ホームページ(http://www.jshss.org/ja/)のトップページ右側にあります「お問い合わせフォーム」をクリックしていただき、入会希望と明記してご返信ください。後日、入会申込書を送付させていただきます。なお、ご質問等ありましたら、上記の「問い合わせフォーム」にてご連絡ください。