第4回日本ヘルスサポート学会学術集会・総会が、以下のとおり開催されました。
ベストポスター賞受賞者はこちら 第2回学会賞表彰式の模様はこちら
◆日時
2009年7月4日(土)午前10時~午後5時45分
◆会場
慶應義塾大学日吉キャンパス協生館
◆メインテーマ
「ヘルスサポートの理論と実践、その拡大と展開」
◆学術集会講演
(敬称略)
1. 基調講演 「ヘルスサポートの社会的位置づけ -経済学および政策論の観点から-」 |
2.実践事例報告(和光市役所) 「介護保険における保険者の公的責任 -地域包括ケアシステムの確立を目指して- ~介護予防を中心に~」 |
田中滋 (慶應義塾大学大学院経営管理研究科) | 東内京一(現:厚生労働省老健局) |
講演資料(PDFファイル) | 講演資料(PDFファイル) |
3.シンポジウム「生活習慣病予防とメンタルヘルス」
パネリスト 保坂隆 (東海大学) |
パネリスト 土肥誠太郎 (三井化学株式会社) |
パネリスト 大塚耕太郎 (岩手医科大学) |
パネリスト 前田一寿 (株式会社ロブ) |
座長 松田晋哉 (産業医科大学) |
講演資料(PDFファイル) | 講演資料(PDFファイル) | 講演資料(PDFファイル) | 講演資料(PDFファイル) |
<シンポジウム(討議)風景>
5.ベストポスター賞受賞者
受賞者(所属) | 演題 | 発表内容要約 |
桐山菜穂子 (慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科) |
交替勤務制の睡眠と覚醒~日勤とシフト勤看護師の比較~ | 勤務体制による睡眠と覚醒の違いを検討した結果、シフト勤看護師は日勤看護師に比べて、覚醒時の反応時間が有意に長く(シフト勤0.35±0.12秒、日 勤0.26±0.02秒、p=0.016)、シフト勤看護師の覚醒時の過失は日勤看護師に比べ有意に高かった(シフト勤8.00±2.68回、日勤 0.72±0.56回、p=0.019)。なお、BMIが高いほど、睡眠時の中途覚醒が多かった(r=0.62、p=0.01)。 |
高田英克 (株式会社日立製作所 中央研究所) |
IT支援システムを用いた減量指導「はらすまダイエット」の検査値改善効果 | 指導者の作業時間を1/5に短縮する「はらすまダイエット」支援システムを 利用して減量指導を行った参加者の指導前と指導後(翌年度)の 健診結果を分析した。その結果,メタボリックシンドロームに関連する 検査7項目が有意に改善することを明らかにした。システムを活用して, 多くの参加者に改善効果の高い減量指導を実施できることを示した。 |
田中健司 (株式会社損保ジャパン総合研究所) |
健康診断における測定・問診の結果に基づく、生活習慣病と抑うつ関連問診結果の相関性についての分析 | 日立ヘルスサポート研究会の介入研究の一環として、2007年度健診データ(男性)を非肥満群と肥満群に分けて分析した結果、非肥満群で抑うつ傾向と血 圧・血糖が逆相関し、肥満群で抑うつ傾向と血中脂質が正相関する一方、抑うつ傾向と年齢も逆相関することから、年齢を組み込んだ分析モデルの必要性が示唆 された。 |
(左から)田中健司氏(株式会社損保ジャパン総合研究所)、田中滋大会長、 桐山菜穂子氏(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科)、高田英克氏(株式会社日立製作所 中央研究所)